VRoid
VRChat

VRoidモデルのVRC最適化手順要約

概要

この記事は、過去に投稿した『VRoid→VRCアバター最適化noteまとめ』に記載している技術情報をもとに、私が実際にVRoid StudioからエクスポートしたVRMをVRChatにアップロードするまでの作業の流れを時系列準にまとめたものです。

既にBlenderやUnity(VCC)の操作にある程度習熟している方やVRCアバター最適化の簡略化ツール制作を考えている方向けに、
・固有の用語
・FBXをVRChatのヒューマノイドアバターとして利用する一般的な手順の解説
・軽量化などの本筋とは無関係な作業
・スクリーンショット等
を省略しておりますので、予めご了承ください。

Blenderでの作業

利用バージョン、アドオン

バージョン:2.93.1
使用アドオン:cats-blender-pluginVRM Add-on for Blender(旧名:VRM_IMPORTER_for_Blender)

手順

1.VRMインポート
2.cats-blender-pluginでエンドボーンを維持した設定に変更の上「Auto Fix」(Upper Chestはここで削除)
3.cats-blender-pluginでリップシンクのシェイプキーとアイトラッキングボーンを生成
4.ボーンのEditモードへ遷移し、ボーンを以下のように編集
Neck:Tailの奥行座標をNeckのHeadに合わせる
Chest:Headの奥行座標をNeckのHeadに、Tailの奥行座標をHipに合わせる
Spine:Head、Tailともに奥行座標をHipに合わせる
※ワンピース衣装を利用している場合
左右のUpper Leg直下に「~~SkirtBack~~」(例:J_Sec_L_SkirtBack1_01)となっているボーンがあれば、その親をHipに変更
5.パスモードをコピーにしてFBXエクスポート

Unityでの作業

必要なアセット、ツールなど

※VCCもしくはALCOMからVPM経由での導入ができるものはそちらを推奨
VRCAvatarEditor beta
liltoon
Modular Avatar
Haï ~ Prefabulous for VRChat
【VRC想定】VRoid向け手のAnimation 15種類+着席用Animation 2種類【CC0】
【無料】顔用アウトラインマスクテクスチャ【VRoid】

手順

1.FBXインポート
2.テクスチャ、マテリアルの生成(「Materials」タブの「Extract Textures」「Extract Materials」実行)
3.マテリアルをliltoonに変更しそれぞれ任意に調整
4.FBXをヒューマノイドアバターとして利用可能なように設定変更
5.Rig設定で以下の調整を実施

Mapping
Chest、Neck:RotationのXの値を0に変更
Upper Arm:左右ともにRotationのYの値を0に変更
Jaw:参照ボーンをNoneに変更
Chest:割り当てられているボーンがなければChestを割り当て

Muscle&Settings
Left Arm、Right Arm:「Shoulder Down-Up」の最小値を-15から0に変更

6.scene上に取り出して、モデルのChest、Neck、Upper ArmのRotationをFBXのRig設定で変更したとおりに修正
7.VRC Avatar Descriptorをアタッチし、View Positionやアイトラッキング、リップシンクを設定
8.Gestureレイヤー、FxレイヤーをVRC Avatar Editorで作成し表情アニメーション作成
※この際のハンドサインアニメーションを「【VRC想定】VRoid向け手のAnimation 15種類+着席用Animation 2種類【CC0】」に差し替えるとVRoidStudio製モデルの手のボーン構造にあったアニメーションになります
9.頭髪、胸、衣服など必要な個所にPhysBonesおよびコライダーを手動設定
10.「Generate Twist Bones (Alpha)」で肘ねじれ抑制
11.アップロード

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